英語力は国語力:小学生英語コースのねらいとは。

9月。武生駅から車で10分ほどの民家をお借りして、ハルキャンパス神山校がオープンしました。

対象は近隣に住む小学生。講師はハルキャンパス英語担当・唐川が務めます。コースは2つ。好きなことを見つけ、まなびをとことん追求する探求コースと、自分なりのまなび方で、グローバル社会に生きる基礎となる「翻訳力」を身につける英語コースです。今日は、小学生から英語をまなぶ意味について考えてみたいと思います。

 

小学生の英語必修化。小学生から英語をまなぶメリットとは?

 

2020年度に向けて、小学5・6年生で英語科目が必修化され、中学生以上の授業スタイルも大幅に改革されます。これにともない、現在5・6年生向けに行われているような授業は小学3・4年生のカリキュラムへと移行され、より早い段階から外国語学習が始まることになります。

早く英語学習を始めるメリットは、英語らしい発音や表現をからだで覚え、自然に身につけることだ、ということがよく言われます。実際に、生まれた直後の赤ちゃんは大人よりも音に敏感で、大人には同じように聞こえる音でも、微妙な違いを聞き分けられるといいます。

ことばを学んでいく段階にある小学生の子どもたちは、赤ちゃんほど敏感ではなくても、音を聞き分ける能力に長けています。また、年齢の低い子どもの方が「モノマネ」を恥ずかしがらずにしてくれるので、より自然な発音に近づいていく。こうしたことをふまえれば、早い段階で外国語を学ぶことによって、耳を鍛え、発音を鍛えることができると言えるかもしれません。

 

せっかく楽しく身につけたのに…英語学習における中1の壁

新しい学習指導要領では、外国語学習の中でも「聞く・話す」能力が重視されています。これにともない、従来の「読む・書く」を重視した授業は「聞く・話す」を重視した授業へと徐々に変わっていくことに。

しかしここ最近、私が中学生たちから聞く悲鳴は、「授業とテストの内容が合っていない」という問題。授業ではALTの先生と会話をしたり、さらっと教科書を読むだけなのに、テストでは文章の正確な和訳を求められたり、たくさんの文章を読んで答えを出さなくてはいけない…。

そんなの授業でやってなかった!英語は分かると思っていたのに、テストができない!もう、英語キライ!というケースが、残念ながらたくさんあります。

また、中学生になると、感覚的にことばをとらえるよりも、論理的に理解することが求められるようになります。これまで何気なく「アイ・アム…」と言っていた文章は、「主語が“I”だから、be動詞は‟am”になります。これは『私は~です』という意味で…」と説明されるように。この違いにつまずいて、英語がキライになってしまう子が本当に多い。

そのため私はこのつまずきポイントを「中1の壁」と呼ぶことにしています。

 

【参考資料】バトラー後藤裕子

『英語学習は早いほど良いのか』(岩波新書)

 

多くの場合は日本語に囲まれながら日常を過ごす子どもたち。月に数時間だけふれる英語の授業では、何を伝えてあげられるだろう。そのような視点から、授業づくりに取り組んでいます。

 

英語で何を学ぼう?何を学べる?

①ことばの世界に心を揺さぶる。

日本語じゃないのに気持ちが通じる、というのは、なんとも不思議な体験です。どんな言語にも同じ気持ちを表すことばがあり、誰かと誰かの気持ちをつなぐ大事なはたらきをしています。

一方で、ことばが通じないからこそ起きる悲しいすれ違いがあります。同じことばを話していてもけんかが起こるように、自分の気持ちを人に正しく伝えるということはとても大変なこと。ことばの世界は、意味を伝える単語だけでなく、文法や文の構成、声の調子やジェスチャーなど、さまざまな伝え方が組み合わさって織りなされているからです。

同じ感覚を表すのに、日本語と英語では違う表現をすることもあります。例えば、かき氷を一気に食べて「頭がキーンとする」という表現。英語ではこれを「I’ve got brain freeze.(脳みそが凍った)」といいます。からだの部分のとらえ方や、状況の描写のしかたに、それぞれのことばの特徴が表れていますよね。

 

2つのことばの世界を横断する体験は、このような発見と驚きに満ちています。ことばの世界に思いきり心を揺さぶって、日本語でも英語でも、豊かな言語表現ができるようになること。これが、ハルキャンパスの目指す言語教育の大目標です。

 

②まなび方をまなぶ。

楽しかった英語が楽しくなくなる原因。それは、これまで親しんできた学び方が急に変わり、その変化に適応できなくなることにあります。

だからこそ、ハルキャンパスの小学生コースではたくさんの「まなび方」をまなびますどのようなことを目標として、どのようなアプローチをしているのかを自覚する。どういうまなび方をすればできるようになったのか、自分が楽しいと思えたのかを考えながら、1つ1つ丁寧に課題に取り組んでいきます。

例えば、先ほどふれた「主語はIだから、be動詞はamになります…」というまなび方。この方法は、ことばを論理的にとらえるためのもので、難しい文章に出会ったときにとくに役に立ちます。その目標とやり方がきちんと説明されていれば、子どもたちも「それならやってみよう」と思ったり、「それは自分の目標に合わないから、別の方法を探そう」と考えたりできるのではないでしょうか。

 

得た知識を自分なりにどう整理し、応用するのか。私たちがすべてのまなびで大事にしている視点です。

 

③ことば「で」何をするか。その先を求めるまなびへ。

ことばはツールだ、という考え方があります。気持ちを伝える、情報を探して整理する、文字を書いて記録に残す。

ハルキャンパスの小学生英語コースでは、子どもたちがことばを通じて何をしたいかを考え、自己表現できるような基礎体力づくりをしていきます。そのためには、「英語で何ができるのか」を色々な方法で示していくことが重要だと考えています。

 

例えば、とある日のアルファベットのレタリング授業。この授業は、アルファベットをよく見て写し取ることで文字の形を覚えるだけでなく、フォント自体にどういった効果があるかを発見することをねらいとしています。デザインされたアルファベット1文字だけで、作り手の好きな色や形、こだわりなどが伝わる。会話をする前に「何を伝えるか」をハッキリさせる練習です。

いずれは、海外で仕事をする人と一緒にプロジェクトを考えたり、福井に観光に来た外国の人を案内したりと、社会とつながり、たくさんの大人たちと出会う体験をしてもらいたい。そのための土台作りを、ハルキャンパス小学生英語コースが担います。

 

***

 

「楽しい!」をつくる人を育てるハルキャンパス、生徒募集中!
現在、武生駅前本校・越前市神山教室の2教室を開講中。
詳細はお問い合わせください。
■TEL:050-5883-6024
■E-mail:info@halcampus.com